『アイネクライネナハトムジーク』(著者:伊坂幸太郎さん)の感想!

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こんにちは、汐田杏です!

今日は、伊坂幸太郎さんの『アイネクライネナハトムジーク』を読んだ感想を書いていきます。

突然ですが、皆さんは電車の中で何をして過ごしていますか?

私は電車の中=小説を読む時間と決めています。

NO携帯!NO居眠り!

最寄駅のホームに着いた瞬間に鞄から本を出します。即です、即。

PASMOをしまうその手で小説を引っこ抜きます。

これで携帯を出してしまうと大切な読書時間がなくなってしまうので、鞄から何を出すのか、これすごく大事ですね。

というわけで、今回の本は1週間とちょっとで読み終えました。

電車に乗っている時間は往復でちょうど1時間なので、6、7時間で読み終えた計算になります。

この本との出会い

先日、高校の頃の友人と韓国に行きまして、そこで彼女がこの本をおすすめしてくれました。

携帯のリマインダー機能に「読みたい本」を保存しているのですが、何度も題名を聞き返しました。

「アイネクライネ、、」その先は?

「ハナトムジーク」っと。え、あ、「ナハトムジーク」ね!

とまあ、こんな感じで。(笑)

おかげで検索した時に一発で出てきました「アイネクライネナハトムジーク」!

この高校の友人。

私を読書の沼に突き落とした子です!

もうドボーンとね、泥がはねて私泥だらけ。(笑)

まあ、実際は私が自ら沼に落ちていったんですが、彼女が紹介してくれた本がきっかけで読書が好きになりました。

やはり、持つべきものは友ですね。

その本とは有川浩さんの『図書館戦争』のシリーズです。

高校の図書館で借りて夜通し読みました。

今回の旅行でも『図書館戦争』の話になり、大盛り上がり。

私が『図書館戦争』以外にオススメの本ある?と聞いたところ、勧めてくれたのが今回紹介する本でした。

有川浩さんの作品の大ファンなので、『図書館戦争』については今後の記事で追い追い、シェアして行きたいと思います!

さあ、そんなわけでお待たせしました!

『アイネクライネナハトムジーク』について、まずは本と作者さんのご紹介から。

本について

日常を切り取った短編作品が6つ収録された、連作短編集です。

日常に起きた「奇跡」を綴っているわけですが、それぞれの短編を読みながら、こんなことが日常のどこかで起こっているのかなぁと思いました。

そして人間関係も見どころ。

読み進めていくうちに頭の中で相関図が出来上がっていきます。

前の章に出てたあの人だ!と繋がる部分が多く、読んでいて楽しかったです。

作家さんの紹介

著者:伊藤幸太郎さん

デビュー作:『オーデュボンの祈り』(2000年)

他の作品に『アヒルと鴨のコインロッカー』、『ゴールデンスラバー』、『重力ピエロ』、『AX』、『逆ソクラテス』などがあります。

ご本人もあとがきで述べていましたが恋愛にまつわる作品は珍しいとのこと。

私的、この作品のイチオシはここ!

私の一番のお気に入りは『ライトヘビー』の短編。

美奈子と学の電話での会話部分です。

2人は共通の知人である学の姉、香澄とのエピソードを話しています。

以下引用

「よく、麻雀の雀荘の看板に、『風速0.5』とか書いてあるの知ってる?」

『アイネクライネナハトムジーク』p.75 (著者:伊坂幸太郎)

学が美奈子に聞くシーンです。

皆さんは、この『風速0.5』ってなんだかわかりますか。

私は麻雀をしたことがないのでわからなかったんですけど、まあなんとなく麻雀をする人たちの専門用語かな、とか想像してました。

ところが、学のお姉さんの回答がおもしろい。

これもうだめ。めっちゃ、おもろい。

この回答が的を外れすぎるというか、その的の外れ方も空に向かって打ってんじゃないかってくらい的外れみたいな。

あ〜、惜しかったね、もうちょっとで的に当たったのに。とかではなく、え?球、どこに当たった?ってか、今打ったよね?あ、え〜どうやったらそこいくの〜みたいな。

ボウリングで言うなら前に投げなきゃいけないのに、助走で後ろに振ったらその勢いで後ろ向きに投げちゃうみたいな面白さです。

私は電車の中でこの部分を読んだ瞬間、吹き出しそうになりました。

そんなことは今まで一度もありません。

携帯でSNS見ててめっちゃツボに入っちゃう動画とかが不意に流れてきて笑いを堪えることはあっても、本を読んでいて涙を堪える以外に何か高ぶった感情を堪えることは今までありませんでした。

きっと皆さんも体験したことがあると思うんですけど、電車の中とかみんなが静かにしているところで「ここで1人で笑ったら絶対変だぞ、笑うな!」みたいなところで笑いを堪えるってのは笑いに拍車をかけますよね。

元々笑いそうになったテーマにプラスして、もうその状況自体が面白い。

「笑っちゃいけないぞ」と思うほど身体が熱くなって、笑いが込み上げてくるみたいな。

はあ〜、あの時は苦しかった。(笑)

最後に

さあ、学のお姉さんはなんと答えたのでしょうか。気になりますね。

皆さんもぜひ、本書で確認してみてください。

ちなみに、電車の中で読むのをオススメします。

笑いが堪えられなくなったら、一駅降りてもいいです。

ああ、そうだ、その手があったか。なんで降りなかったんだろう。(笑)

と言うわけで、今日はここまで!

次回は松尾由美さんの『九月の恋と出会うまで』について感想を書く予定です。

またね!

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